(Seoul=NSP NEWS AGENCY) = 韓国を代表するアプリマーケット「ワンストア」(代表:チョン・ドンジン)が、現地に最適化されたハイパー・ローカライゼーション(Hyper Localization)戦略を基に、海外進出に本格的に乗り出すと発表した。
ワンストアのチョン・ドンジン代表は28日、ソウル中区のSKTタワー・スペックス・ホールでメディア向け記者会見を開き、これについて説明した。
ワンストアのグローバル事業拡張戦略として提案されたハイパー・ローカライゼーションは、国内事業で蓄積した技術とアプリマーケット運営のノウハウを基に、各国・地域ごとに最適化されたサービスを提供するということだ。
特に、進出先の地域で影響力のあるパートナーと協力することで、海外進出を進めている。また、第三者決済方式を許可しており、開発者との協力がワンストアのグローバル進出に強みとなると考えている。
その最初の例として、ワンストアは台湾のパートナーである「ハッピータック」との共同アプリマーケット「快楽玩STORE(楽しいを集めたストア)」のローンチを正式に発表した。
ハッピータックは、台湾の株式市場に上場している最大のゲームパブリッシャーで、会員数400万人以上のゲーム専門ポータル「マンゴーT5(mangot5)」を所有している企業だ。
ワンストアのプラットフォーム上に、ハッピータックのマーケティング力と現地で広く使用されているマイカードなどの決済手段を提供し、既に200以上のゲームが出店を完了した。試験サービスにも関わらず、2万件以上のストアインストールを基に、月平均で8倍以上の急成長を続けている。
チョン・ドンジン代表は「市場規模や適合性などを考慮して、台湾を最初の海外進出先として選定した」と述べ、「台湾のゲーム市場は韓国と好みのジャンルなどが似ており、成長の可能性が高い」と説明した。
ワンストアは、台湾以降にアメリカ・ヨーロッパ・日本などの主要拠点地域にまず進出し、その周辺市場に拡張していく戦略を進めている。
ワンストアは、すでにヨーロッパとアメリカの現地パートナーと具体的な協議を進めており、近く成果を発表できる見込みだと明らかにした。
ワンストアは最近、Appleから第三者アプリマーケット事業の承認を取得した。これは国内アプリマーケットでは初めてで、これを契機に2025年初頭にヨーロッパiOS市場への進出を目指して事業を進める予定だ。ワンストアはEUでデジタル市場法(DMA)が施行される前から、iOS用ワンストアの開発に着手していた。
ワンストアは、さまざまなパートナーとの協力を拡大するとともに、投資誘致を通じてグローバル進出に必要なエネルギーを確保している。
まず、エピック・ゲームズが「フォートナイト」などのゲームのワンストアへの導入を協議中だ。
記者会見に出席したエピック・ゲームズのグローバルパートナーシップ担当、ネイト・ナンザー(Nate Nanzer)は「エピック・ゲームズは、▲フォートナイト、▲ロケットリーグサイドスワイプ、▲フォールガイズをワンストアに提供できることを期待している」とし「ワンストアのグローバル進出を歓迎し、これはAndroidユーザーに新しい選択肢を提供することになる」と述べた。
また、ワンストアは昨年10月にクラフトンから200億ウォンの投資を受けたのに続き、今年はデジタル・タービンから1000万ドル規模の投資を受けており、グローバル進出に向けて最適なパートナーと連携している。
その中で、デジタル・タービンとは近日中にアプリマーケットを移動せずにワンクリックでゲームやアプリをインストールできる広告商品「シングルタップ(SingleTap)」を国内初として導入する予定だ。
チョン・ドンジン代表は「基本的に開発者との分配は韓国と同じ8:2だが、特定の国では決済システムが高いため異なる場合がある」と述べ、「黒字転換は海外である程度成果が出れば可能になるだろう」と見込んだ。
一方で、IPOへの再挑戦にも乗り出す方針だが、現在は進めていないとの立場を示した。
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