(Seoul=NSP NEWS AGENCY) = 内需の回復が遅れている上、世界経済の不確実性が高まることで、8月の全産業企業景況感(CBSI)は前月比2.6p下落した。来月も企業の景況感は悪化するとの見方が出ている。
韓国銀行が21日に発表した「2024年8月企業景況感調査結果および経済景況感指数(ESI)」によると、8月の全産業CBSIは92.5で、前月比2.6p下落した。来月の見通しCBSIも92.7で、前月比0.7p下落している。
CBSIは、企業景況感指数(BSI)の主要指数(製造業5社、非製造業4社)を基に算出された景況感指標で、100を超えれば楽観的、100を下回れば悲観的であることを意味する。
8月の製造業企業景況感指数は92.8で、前月比2.9ポイント下落した。新規受注や資金状況などが主要な下落要因として作用した。来月の見通し指数も93.7で、前月比0.5ポイント下落した。
製造業の業況BSIは71で、前月比2p下落したが、来月の見通しは73で、前月比1p上昇した。生産BSIは84、売上BSIは82、新規受注BSIは77で、それぞれ前月比1ポイント、1ポイント、4ポイント下落した。資金状況BSIは81で、前月比2ポイント下落しており、来月の見通しも前月比2ポイント下落した。
特に電子部品の原材料価格上昇やスマートフォンの新製品効果の弱まりにより、電子・映像・通信機器が悪化した。また、電気自動車の販売不振やアメリカ大統領選関連の不確実性の深刻化により、自動車産業も悪化した。
経営の課題として、内需不振が24.3%で最も高く、不確実な経済状況および輸出不振がそれぞれ21%、9.2%で続いた。不確実な経済状況の割合は前月比3.2%ポイント上昇した反面、原材料価格の上昇割合は前月比1.7%p下落した。
8月の非製造業企業景況感指数は92.2で、前月比2.4ポイント下落した。採算性や売上などが下落要因として作用した。来月の見通し指数も92で、前月比0.8ポイント下落した。
最近発生したティモン・ウィメプの決済遅延事態などの影響で、情報通信業が悪化し、オフライン大手スーパーや石油製品卸売業者を中心に売上が減少し、小売業も悪化した。
来る9月の企業景況感指数の見通しは、製造業が前月比0.5ポイント下落で3.7、非製造業は前月比8ポイント下落した92となった。
企業景況感指数と消費者動向指数(CSI)を合成した8月の経済景況感指数(ESI)は94.2で、前月比1.7ポイント下落した。
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